みなさんこんにちは。
一眼レフの設定の中で、露出補正というものがあります。これをプラスやマイナスに振ると、明るくなったり暗くなったりというイメージはあっても、作風を意識して振るのは難しいのではないでしょうか?
この記事では、露出補正をマイナスに振るとどのようなことがおきるのか、どうしたいときにマイナスに振るのかを解説します。この記事を読むことで、マイナス補正の素晴らしい印象写真が撮れるようになります!
なお、こちらで紹介している写真はレタッチはしていません。カメラで撮っただけでこれらの写真が撮れますので、積極的にチャレンジしてみて下さい!
まずは作例を1つご覧ください。
2枚の写真を比べてみてどのように感じましたか?
同じ紅葉の写真ですが、印象は違って見えますよね。感じ方は人それぞれだとは思いますが、プラスに振った写真は明るく、鮮やかで元気な写真という雰囲気を感じます。逆にマイナスに振った写真は、しっとりとしていて力強い、生命の息吹のようなものを感じます。
どのような場面であれば、マイナスに振るのと良いのか解説していきます。
マイナス補正する目的
マイナス補正することでどのような効果が得られるのか、その目的について解説していきます。
印象的な写真を表現する
これに関しては、プラス補正をすることも同様です。プラスにもマイナスにも振らなければ、なんとなく目で見えている景色と同じように見えます。そこをあえて明るさを変えることで印象的な写真を撮ることができます。
マイナス補正した写真の印象としては、自然の写真を撮った場合には、生命の力強さ、自然は何も訴えてこないけれどもそこに言葉の要らないメッセージのようなものを感じます。もちろんその受け止めは人それぞれですね。自然以外の被写体でも、その写真を撮った場面の背景に思いを巡らせたり、撮った人と被写体の関係性に思いを巡らせたりと、考える写真が撮れます。
被写体を際立たせる
マイナス補正することで、暗いところは真っ暗になり、光が当たっているところが残って写ります。そのことで、被写体だけが際立つ写真になります。
また、被写体の背景に光源があるなど明るい場合は、被写体がシルエットになります。
マイナス補正する写真と相性のいい場面
どのような場面であればマイナス補正するのと相性が良いのか解説していきます。
光が当たっているところと当たっていないところの差が大きい
例えばライトアップで光が当たっているところと当たっていないところの差があったり、太陽光でも陽が当たるところと奥まっていて陽が当たらないところの差があるなどの場面です。また、シルエットの写真であれば、背景に光源がある日の出や日の入りの場面など、光源が直接フレームに収まっているように撮るとうまくいきます。ちなみに日中の太陽光なんかを利用すると、光が強すぎていくらカメラでコントロールできなずシルエット写真にはなりません。
光の量が少ないとき
そもそも光の量が少ないときに無理に明るく撮ろうとすると、ブレやすくなってしまったり違和感のある写真になることがあります。暗いときには素直に暗く撮る、そうすることで結果的に印象的な写真に仕上がることがありあります。
光源の光が極端に強いとき
光源の光が極端に強いとき、そのまま撮ってしまうと白飛びしてしまうことがあります。分かりやすい例では、太陽の光が雲の隙間や木漏れ日などとして見える光芒を撮りたいとき、明るく撮ると真っ白になってしまうことがあります。そんな場合はマイナス補正して撮ることでうまく光芒を捉えることができます。
作例
先に示した画像以外の作例をご覧いただければと思います。
いかがでしょうか?皆さんの参考になれば幸いです。
ぜひマイナス補正した印象的な写真を撮りましょう!