物撮りをしたことはありますか?
例えば、自分の小物や趣味のアイテムをSNSにアップしたかったけどうまくいかなかった。
フリマに出品するために写真を撮ったけどなんだかショボい商品写真になってしまった。
こんな経験はないでしょうか?
この記事では、100均で買える商品を使って、カッコよく物撮りする方法を紹介します。
今回は腕時計を例に解説していきますね。
こんにちは、numgrapherです。
一眼レフで写真を撮り始めて10年になります。
風景写真や子供の写真を撮る中で、光をうまくコントロールしながら印象深い写真を撮ることを得意としています。
そんな僕が今回は物撮りについて解説していきます。
光をうまくコントロールしてカッコよく物撮りする方法を紹介しますね。
まずは失敗写真と100均アイテムを使って工夫した写真を見比べて下さい。
必要なもの
画用紙
物撮り写真で大事なポイントの1つは、背景です。
背景に何も処理を施さないと、なんだか家の部屋で撮った感じがそのままでてしまい、撮りたい物の特別感が損なわれてしまいます。
また、背景がごちゃごちゃしていると、撮りたい物も背景の一部になってしまいます。
背景を単色にしてしまえば、撮りたい物だけが浮かび上がり、特別感も感じることができます。
背景紙、背景布といった物を使うのですが、そんな専門的なアイテムは高価なので、プロでなければ100均の画用紙で十分です。
家に単色の布がある方はそれでも結構です。ただし、しっかりとアイロンをかけてシワがないように気を付けて下さい。あと、撮り方の時に説明するのですが、布だと弱くて自立しにくいので、画用紙と比べると壁につるす工夫が余分に必要になります。
今回はカッコよく撮るので黒い画用紙を使ってみましょう。
画用紙を選ぶ際にはできるだけ大きな画用紙を選ぶと良いです。片づける際に邪魔になる欠点はありますが、撮るための汎用性で言えば大は小を兼ねます。
ちなみに、片づけるときには折り目を付けないように片づけましょう!折り目があるままに背景紙として使うと、不自然な線が入ったり、光の回り方が不自然になったりしますので折り目は絶対に付けないようにしてください。
ライト
一眼レフで写真を撮る場合は、数万円もするストロボを使ったりします。うまく光を回したり複数のストロボを用いることで、影を作らずカッコよい写真を撮ることができるのですが、物撮りをする場合は100均のライトで十分です。
僕はダイソーで買ったBOXライトを使っています。こちらは広い面で照射するモードと、狭い面で照射するモードを切り替えられること、単三電池を使っているので使い勝手が良いので選びました。
2つ以上あれば、影を消すのに有効だったりしますが、今回の写真は明暗を分けることで印象的な写真に仕上げているので1つだけで撮っています。
パネル
物撮りは撮影ボックスという箱に入れて撮ります。ボックスの中で光が反射することで影を軽減させたり、部屋の明かりなどが入って色合いが変わってしまうことを避けるなどの効果があります。
専用のボックスは安くても1,000円、高いものだと1万円前後する商品もあります。これもプロでなければ100均のアイテムで十分です。
また、ボックスの外から光を当てることで、直進的な光を和らげる「ディフューザー」という効果もあります。
僕はダイソーの組み立てラックに使う「フリーマルチパネル」という商品を使いました。
このパネルを5枚用意することでボックスとして組み立てることができます。
今回の写真は、ディフューザーとしてパネルを使ったので1枚だけでOKです。
撮り方
画用紙を置く
画用紙を床から壁に立てかけるようにして置きます。壁と床の境目は、折り目を付けるようにして置くのではなく、緩やかに曲げるようにして置きます。
壁とセロテープで固定しても良いですし、床に置いたところに何か重しを置いて固定しても良いです。
撮りたい物を置いたところにホコリや若干のシワや傷がついていないかしっかりチェックしましょう。
傷がついているところはできるだけ避けて、ホコリなどのゴミは取り除きましょう。
パネルとライトを設置する
撮りたい作風に合わせて、パネルとライトを設置しましょう。
パネルはディフューザーと言って光を柔らかくする役割があります。
パネルを使うのか使わないのか、ぜひ好みで選んでみて下さい。
パネルがない方が光がしっかりと当たるので時計を撮るのであれば金属が綺麗に見えるという効果はありますね。ただしその光が反射して背景の黒画用紙にも光がすこし回ってしまっているので、腕時計だけがくっきり浮かび上がる効果は薄れてしまいます。
一方パネルを使うと、光が和らぐ分少し暗めに見えるところがあります。しかし背景の画用紙にはそんなに光が当たらないので背景が見えずに腕時計だけがくっきりと浮かび上がるように見えます。
腕時計を撮るのであれば、金属の反射が綺麗に見えるようにパネルはなくてもいいかもしれません。
光の当てる向きについては後述しますのでご参照ください。
部屋の明かりをなくす
特に今回のようなクールな写真を目指したい場合、明暗をくっきりわけるとうまくいきやすいです。
そのためには、部屋の照明や外からの太陽光など明るい光があると光をコントロールしにくくなります。
部屋の照明は消し、カーテンも閉めましょう。真っ暗な部屋が理想です。
撮る!
準備が整ったらあとは撮るだけです!
照明の明るさによって加減は異なると思いますが、露光(明るさ)をやや落としていただくとクールな写真に仕上がると思います。
ぜひ色々な露光で試してみて下さい!
光の当て方
後ろ
横
横から光を当てる(サイド光と言います)と、左右で明暗が分かれたり影ができることで立体感のある写真に仕上がります。
こちらもフリマに出品する際に撮る写真というよりは、印象深い写真を撮るときに使うと良いです。
真上
真上から光を当てる(トップ光と言います)と、全貌が分かりやすい写真に仕上がります。
全体に光を当てやすいのでフリマで出品する写真を撮るときにはよく使われます。
例で出した写真もガラス面の傷が写ってしまっています💦
ちなみに紹介したパネルが1枚しかない場合にトップ光で撮ろうと思うと、パネルを持ったまま写真を撮らないといけなかったりするので、複数枚購入して組み立てることをお勧めします。
まとめ
以上、100均のアイテムを使ってカッコよく物撮りする方法について解説していきました。
・画用紙を使って背景をまとめる
・ライトを使って光をコントロールする
・パネルを使って光を和らげる、ないしは好みでパネルは使用しない
・露光はマイナスで撮る